碧の日記

千綿碧 福岡在住 猫好き

モテるということ

私はモテたことがない。

 

comemo.nikkei.com

こちらのコラムによると恋愛強者は3割だそうで、なるほど恋愛弱者の私はそりゃモテないはずだ(笑)

それまでは特にモテるモテないを気にしなかったのだが、約10年前、フワッと想像していた「モテる」と現実の「モテる」は違うのでは? と思うことがあった。

 

当時の自治会長、私は「ゲス不倫」の頭文字を取って彼をGと命名した。

クジでハズレて子ども会の会長となってしまった私は、町内会の役員の1人としてGと関わることになった。

懇親会という名の飲み会で、Gの周りはなぜか女性ばかりが配置された。

女性陣が気を遣って持ち上げたためか、Gは現役会社員時代の不倫を自慢げに話し始めた。

どうやって女性を口説いたか、相手の女性がどれほど魅力的だったか、辺りまでは我慢して聞いたが、女性が家を出て自分と同棲するようになった(当時Gは単身赴任中)、女性が妊娠したので堕胎させた、と話が進むとさすがに耐えられなくなった。

そういう話はやめて欲しいと言うと、何を勘違いしたのか、作り話ではなく真実だと、そのために起こった事件について語り始めた。

その事件を知っている人がその場にいたために話はとても盛り上がり、別の女性との不倫やその女性との子どもの話が出るなどGは嬉々として話し続けた。

明らかに不機嫌な私にGは言った。

「千綿さんはモテないだろうね」

私は驚いた。

聞くに耐えないゲス男の不倫話がGのモテ自慢の文脈で語られていた事に、その時ようやく気がついたからだ。

私は深く大きく頷いて言った。

「まったくモテませんでした」と。

私はそれまでモテるというのは、人気があるとか、自分が好意を寄せる相手から好かれやすいとか、そんなフワッといい感じな状況だと思っていた。

しかし、そこで現実に突きつけられたのは、

油ぎった気持ち悪いオヤジが手を出したい女=モテる女

と言う地獄の定義だった。

Gにモテないだろうと言われた時、私は心の底からモテなくてよかった〜と思った。

モテなかった自分を全力で褒め称えた。

モテなかったおかげでGみたいなゲス男と関わらずに済み、ゲスのために自分の貴重な時間を浪費しないで済んだのなら、非モテ万々歳じゃないか‼️

 

この時の態度が気に入らなかったのか、その後Gから度重なるパワハラとセクハラを受け、私は軽く心を病んだ。

町内会に加入している限り、いつまたクジやら順番やらで役員となり心身を害するか分からないと考え、子ども会会長の任期満了と同時に町内会を脱退した。

とはいえ、同じ地域に暮らす以上Gの姿を目にすることがある。

もちろん嫌なことを思い出しそうにもなるけれど、それ以上に若いキラキラした時期にこんなのと関わらずに済んで本当によかったと思う。

非モテの私、万歳‼️